スチトトで夜を迎えるのは今日が最後。
名残惜しいといったら嘘になるけど、すてきな街だった。
ということで、スチトトでの思い出に浸ってみる。
スチトトでの心の友。
孤独なとき、そわそわするとき、なんとなく口寂しいとき、
心を満たしてくれたジェラート。
一口、もう一口とジェラートがなくなるにつれて、
どれだけ切なくなったことか。
スチトトで最も幸せな瞬間。心躍るひととき。
街の中心にある教会の前にある。シングルは¢90〜。
お次は、同期が滞在してるホテルの食事。
ホテルは学校のすぐ横で、登校時間である8時には、
ぎりぎりに出ても間に合うんじゃないかという立地。
管理人のEdiさんが作る料理はどれも美味しく、ほっとする味。
最後は、一番お世話になったホームステイ先のMartaさん。
本当に優しくて、愛に溢れたお母さん。
毎朝、毎晩食事を用意してもらい、
1週間に一度新しいシーツや枕カバーに身を埋めることができたのも
すべてお母さんたちのおかげ。
その他、カトリックのミサや、近所の演劇学校への見学、
スチトトにあるNGOを紹介してくれたり。
公立病院の看護師長をされてて、正義感の強いお方。
お世話になりました。
左がMarta母さん。
6畳弱ほどの離れの部屋。干渉されることもなく、完全なプライベート空間。リビングには有線のインターネットもあり、図々しく使わせてもらいました。
シャワーはお湯が出ないので、水で。トイレは水圧の関係で紙は流さず、ゴミ箱に捨てる。
たった1ヶ月弱だけど、素敵な街だったな。スチトト。
今は、スペイン語で考えてることの5分の1くらいしか言えないけど、
5分の4くらいになったら、そのときにまた戻って来たい。
日本を離れて縁もゆかりもない国で、
知らない人の家に住むという初めての体験は、異文化を全身で感じられる貴重なものだった。
ふと気付けば隣の子猫がリビングを歩いてたり、
毎日のように番犬として飼ってる犬が柵を開けて入って来たり。
土日は朝からお父さんを筆頭にテレビドラマをずーっと見てたり、
三軒先にも地響きで聞こえるんじゃないかというほど大音量でラジオを聞いてたり
(実際、近所のお家がよく大音量で音楽を流してるので、朝から晩までにぎやか)。
毎晩のように夕食はププサだったり(エルサルではこういう家庭が結構あるらしい)。
「今、なぜこの人たちと寝食を共にしてるんだろう?」という謎はしばしばあったが、
縁があったからこそ。
出会って、別れて、また出会って。
その繰り返し。
人の出会いも、シャッターチャンスも一期一会だから、
いつもアンテナを高くして、そのときに備えておこう。